低炭素農業とは スマートアグリとの密接な関係 | ライターお仕事「ライティングマーケット」
低炭素農業とは スマートアグリとの密接な関係

低炭素農業とは スマートアグリとの密接な関係


そもそも「低炭素農業」とはなんなのか、わからない人もいらっしゃるかと思いますので、簡単に説明しておきます。石油など化石燃料をあまり使わないようにして、二酸化炭素の排出量を抑える「低炭素社会」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか、それの農業版ということです。

農業は草刈機やトラクターの燃料にガソリンなどを使い、ハウスの暖房に使う燃料などには灯油や重油を使っていて、意外と多くの化石燃料を使うので二酸化炭素の排出量も多くなってしまいます。それらの化石燃料を再生可能エネルギーに替えることで二酸化炭素の排出量を抑えようというのが「低炭素農業」です。

それを実現するのに大きな役割を担うことになるが「スマートアグリ」です。スマートアグリとは、農業とITを組み合わせることで効率よく農作物を生産することを目的とした手法で、センサーなどで作物や天候の情報を観測して、それを数値化することで農作業を効率よく行えます。その効果はオランダが国家プロジェクトとして位置づけて行い、農産物の輸出額で世界第2位になったことで実証されています。

ハウス内に温度センサーを設置しておけば、ハウス内の温度を観測して適切な温度になるように自動で調整することも可能になります。こうすることで温度の上がり過ぎや下がり過ぎを防ぐことができ、農作物が快適に成長できますし、暖房のし過ぎによる燃料の無駄遣いを防ぐこともできます。

しかもハウス内の暖房をヒートポンプに替えれば、化石燃料を使わないので二酸化炭素の排出量を大幅に減らせます。ヒートポンプはエアコンやエコキュートなどで使われている仕組みで、大気の熱を集めることで使ったエネルギー以上の熱エネルギーを得ることができるので省エネになります。そのことから環境省も導入を進めています。

農業というと経験によるものが大きいため、長年やってきた方法を変えるのは難しいのかもしれません。ただ近年は地球温暖化による異常気象が続いて、農作物にも被害がでることがあります。自然と密着している産業だけに、環境に対する取り組みには積極的に向き合う必要があるのかもしれません。

最近はスマートアグリはスマートフォンやタブレットの普及、無線通信のインフラ整備などおかげで小規模の農家などでも導入がしやすくなり、「利用した分だけ払う」料金体系のクラウドサービスの登場により、導入にかかるコストも大幅に削減できるようになりました。